HiRoko Scienceシリーズのひらめきは、遠く1984年から始まっています。私は1984年に聖マリアンナ医科大学を卒業後、皮膚科を1年間研修し、形成外科に入局しました。学生時代から皮膚の培養に関心があり、病理学教室に出入りしては、打越教授に、どこへ行けば培養の研究ができるかと何度も聞いていました。なぜかとても興味があったのです。

 打越教授に「皮膚のことを研究したいのなら、初めはまず皮膚科を勉強しなさい」とご指導いただき、そのとおりだと思い、皮膚科を1年間研修しました。その後、「灯台もと暗し」ですが、聖マリアンナ医科大学の形成外科で培養表皮の研究をしていることを知り、すぐに形成外科へ入局しました。

 1985年4月に聖マリアンナ医科大学で、熊谷憲夫先生、研究室の仁科先生、保阪さんとともに、
日本で初めて小児80%全身熱傷の治療に培養表皮を移植し、救命に成功しました。その後、研究室では、どうすれば培養表皮を大量に作製できるか、毎日毎日4人で世界中の論文を読み、実験室で表皮細胞と格闘していました。私は大学院へ入り、引き続き、臨床をしながら夜遅くまで研究に明け暮れていました。

 その後、1989年、米国ボストン・ハーバード大学のハワード・グリーン教授の研究室にpost-doctor コースで留学する機会が得られました。そこで尊敬するグリーン先生から、先生が開発したGreen法を学びました。グリーン先生はよく、「基礎研究は基礎研究にとどまってはいけない。患者さんの治療に応用できてこそ、研究はいきたものになる。」とおっしゃっていました。この言葉を心にとめることで、私は細胞の研究と臨床をどちらもやめることなく続けてこられたのだと思います。

 この培養表皮による治療法は本来、重傷のやけどの患者さんの命を救うために研究開発された治療法です。患者さんからわずか切手大の皮膚を採取し、組織培養の技術を用いて培養することにより、たくさんの培養表皮が作製されます。医科大学卒業以来約30年間、培養表皮の研究と臨床を休むことなく続けてきました。長年の臨床経験により、培養表皮は熱傷の治療だけではなく、やけどのあと、きずあと、白斑、母斑、水疱症、にきびあとの治療にも利用できるとわかりました。培養表皮の治療はすでに世界中で行われています。

 あるとき、私は研究室でいつものように表皮細胞が元気に育つのを位相差顕微鏡で観察していました。そのとき『そうだ私はこの30年間、細胞を見続けてきたのだから、細胞がどんな栄養素をほしいのか?なにを添加すれば元気になるか?を一番よく知っている』と気づきました。そこで、表皮細胞の研究をもとに開発したのが私の「HiRoko Scienceシリーズ」のスキンケア製品です。

 この製品の特徴は、弱った、あるいは傷ついた、元気のない細胞を元気にhealthyにするという考えにもとづくことです。ですから、乾燥肌のかたにも、油性肌のかたにも、にきびのかたにも、アトピーのかたにも、加齢のかたにも、若いかたにも、この1種類の製品シリーズの使用をおすすめします。


 私のもう1つのライフワークは乳がんで失った乳房を再生する乳房再建です。こちらも約28年続けてきました。聖マリアンナ医科大学形成外科へ入局した当時、乳房再建は日本のどこでも受けられるものではありませんでした。多くの患者さんが、日本中から聖マリアンナ医科大学病院へ手術を受けに来院されていました。そこで恩師の酒井成身先生に広背筋皮弁と腹直筋皮弁を教わりながら、多くの患者さんたちの悲しみと喜びを一緒に分かち合ってきました。その後、私の独自の乳房再建法を久留米大学講師時代に確立し、現在に至っています。

 その中で、抗がん療法を受けた患者さん達が脱毛で苦しんでいるのを見てきました。なかなか髪が生えない、髪がうすくなった、こしがなくなったなどいろいろな悩みがありました。そこで、髪に栄養分を与える育毛成分を加えたシャンプーを開発することにしました。

 また、加齢で髪がうすくなった、こしがなくなったという方にもとても効果があります。毛染めで髪が傷んでいる方や、抜け毛が多い方にも効果があり、髪が美しくなった、円形脱毛症が治った、と朗報がはいっています。

 わたしの開発ものがたりはこれからも続くと思いますので報告致します。
「継続は力なりです」末永くHiRoko Scienceをご愛用ください。


HiRoko Scienceの各商品やシャンプーの説明、実際に患者さんが
使用した経験感想などはHiRoko Scienceのホームページをご覧ください。


 
左は1989年当時の私。表皮細胞の培地替えをしています。
右下はハーバード大学です。右上は感謝祭の時にターキーを
切り分けている若き日のグリーン先生です。
 



 
 元気に育つ表皮細胞の位相差顕微鏡の様子です。



 
 2012年5月グリーン先生に招待されて、ハーバードで、
私がこれまで行って来た表皮細胞と軟骨細胞の研究と
臨床の結果について講演しました。




 
 恩師の熊谷憲夫先生とハワード・グーリン先生です。中央が私です。



 
 左がグーリン先生で右はグリーン先生の奥様です。中央が私です。