- メラノサイト(色素細胞)を含んだ培養表皮を用いた白斑の新しい治療 -
 これまで白斑(しろなまず)の治療は光線療法やステロイドナ軟膏外用療法なの保存的な治療が主体でした。外科的治療としては体の他の部位の皮膚を吸引して水疱(みずぶくれ)を作製して、できた水泡化した表皮を移植したり、他の部位から皮膚を採取して細かく細片にして移植する方法が行われてきましたが、なかなか整容的に良い結果が得られませんでした。

 私は30年以上培養表皮の研究と移植を行って来ました。そして培養表皮には本来、色を作る細胞(メラノサイト)が含まれていることがわかりました。そこで白斑の皮膚をアブレージョンして薄く削り、その上にメラノサイトリッチ培養表皮を移植すると整容的にたいへんきれいな結果が得られました。

 患者さんは自分と同じように悩んでいる患者さんの役にすこしでも立ちたいとホームページに写真を提供して下さいました。術前と術後8ヶ月、1年の写真を掲載していますので、同じ悩みを持つ方は参考にして下さい。また、この治療は再生医療新法の申請を行っています。

 
 
 術前:白斑が右顔面、首に認められます。これまでいろいろな治療を
して良くならないとのことで紹介で来院されました




 
術後8ヶ月:全体に周囲との色の違いらつなぎ目がなくきれいな色調に
なっています。今回、唇まわりと首はお食事や首の動きのために用心して
移植をしていません。あとから追加移植する予定です。
一部赤みがありますが、経過観察としました。
 



 
術後1年:白斑部に移植した培養表皮がさらに周囲とよくなじんで
いるのがわかります。赤みはなくなりました。
移植していない部分もちいさくなってきました。