厚労省再生医療細胞加工施設・再生医療等提供認定施設(脂肪・表皮・軟骨・線維芽細胞・PRP)

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- 白斑治療 培養表皮 -
 これまで白斑(しろなまず)の治療は光線療法(PUBA、ナローバンドUVB)や,エキシマレーザーやステロイド軟膏や活性型ビタミンD3軟膏の外用療法など、保存的な治療が主体でした。これらも効果がありますが、治療の限界がありました。

 外科的治療としては、白斑の部位を削って体の他の部位の皮膚を移植する方法が行われてきました。方法としては、①分層皮膚移植:他の部位の皮膚を薄く剥がして白斑の部位に移植します。この方法は他の部位に同じ大きさの傷がつくこと、他の部位の皮膚の色を移植するので皮膚の色合いと質感が異なる②1mmミニグラフト:他の部位から皮膚を採取して細かく細片にしてそれをまいて移植する。この方法は敷石状、水玉状の外観になります。③メラノサイト含有水胞移植:他の部位の色の付いた皮膚を吸引して水疱(みずぶくれ)を作製して、できた水泡化した表皮を移植する。この方法は水胞を作る部位の傷はほとんどありませんが、色素の付き方が安定していませんでした。
 これらの移植方法が行われてきましたが、移植した皮膚と植えられた側の皮膚の色調が異なる、正常部分と白斑の境目が目立つ、点状に色が付くなどなかなか整容的に良い結果が得られませんでした。

 私は1985年から培養表皮の研究と移植を行ってすでに約850例の治療経験があります。また、1989年にハーバード大学の恩師であるGreen教授の研究所で学んでいたときに同じ時期の研究者であるMichele De Lucaは世界で初めて白斑に対する培養表皮移植の治療例を報告しました。
 私は第2種再生医療の認定施設として新しくメラノサイトリッチ、メラノサイトを多く含んだ培養表皮シートを用いた白斑の治療治療を行っています。そして培養表皮には本来、色を作る細胞(メラノサイト)が含まれており、その数を多くしてシート状にします。そこで白斑の皮膚を薄く削り(アブレージョン)、その上にメラノサイトが多く含まれる培養表皮を移植すると整容的にたいへんきれいな結果が得られました。
 この方法の利点は、①ほぼ100%近く移植部に色素再生が得られる ②移植部は健常部分と白斑を治療した部位の境目がほとんどわからなくなる ③色調が移植された部位の健常側と同じ色合いになる ④手術あとがほとんどめだたなくなることなどです。
欠点としては①皮膚を一部(目立たない部位、下腹部や耳の後ろの皮膚から1X3cmくらいの皮膚片)を採取し、その部分は縫合するので1本の線状の傷跡になる ②培養する期間を待機的に待つ必要がある ③治療は自費になることなどです。

 患者さんは自分と同じように悩んでいる患者さんの役にすこしでも立ちたいとホームページに写真を提供して下さいました。術前と術後8ヶ月、1年の写真を掲載していますので、同じ悩みを持つ方は参考にして下さい。
 この治療は再生医療新法で2015年から毎年継続して厚労省の細胞加工施設、治療提供計画の受理をされています。

第2種再生医療、自家培養表皮細胞移植の再生医療提供施設番号:PB7150003
再生医療細胞加工施設番号: FC7140009



 

 従来口の周りの白斑も治療は難しいとされており、
光線療法、外用療法で治癒しなかった症例




白斑部を削ってメラノサイトが多く含まれる培養表皮を移植しているところ


 


メラノサイトがより多く含まれる培養表皮移植後
3ヶ月後には色がついて周囲と皮膚となじんで自然である



 
 
 
白斑が右顔面、目の周囲、首に認められます。これまでいろいろな治療を
して良くならないとのことで紹介されて来院されました




 

メラノサイトリッチ培養表皮移植後8ヶ月経過すると全体に周囲との色の違い
らつなぎ目がなくきれいな色調になっています。今回、お口の下の方と
首はお食事や首の動きのために用心して移植をしていませんでした。
あとから追加移植する予定です。一部赤みがありますが、経過観察としました。
 




 

メラノサイトリッチ培養表皮移植後1年経過すると白斑部に移植した
培養表皮がさらに周囲とよくなじんでいるのがわかります。
赤みはなくなりました。移植していない部分もちいさくなってきました。