陥没乳頭(保険適用)
あなたのお悩みはどれに当てはまりますか?
- 乳頭が凹んでいて、外に出てこない
- 乳輪の下が時々痛んだり、炎症を起こしたりする
- 見た目が気になって恥ずかしい
- 乳輪の周りが痛んだり、炎症を起こして膿がでる、
他院で切開したことがある
- 将来、授乳ができるか心配
- 授乳時に乳首が出ず、吸われにくい
- パートナーに陥没乳首を指摘された
- 他院で陥没乳頭の手術したが再陥没した
陥没乳頭の定義
乳頭が乳輪から突出せず、常時陥没した状態を陥没乳頭と言います。乳頭が乳輪とほぼ同じ平面になる状態は扁平乳頭といいます。
陥没乳頭は乳管が短縮して引き込まれている状態で引き出すと皮膚は突出します。扁平乳頭は乳管が短く、皮膚も足りない状態です。
どちらも、先天的要因(生まれたときから)が主体ですが、外傷やアトピーなどの炎症でも生じることがあります。
陥没乳頭はお母さんのお腹の中にいた頃、すなわち胎生期に乳管の発育不全により生じます。
対象となる主な症状
乳首が常に皮膚の中に埋もれている
引っ張ると出るが戻ってしまう
匂い・炎症・痛みがある
分泌物が溜まりやすい
授乳障害が生じないか不安
乳首が乳房内に埋もれている、あるいは先端がくぼんで外に突出しない状態を指します。男女問わず起こり得ますが、女性では特に授乳や見た目の悩みとして相談が多い症状です。
陥没乳頭の治療
軽度:セルフケア・吸引器で改善可能
マッサージや乳頭吸引器で1日数回、乳頭を引き出す治療を行います。
これらの方法は痛みが少なく、ご自宅でも継続的に行えます。
(乳頭吸引器は当院にありますので相談してください)
中等度・重度:手術
中等度から重度の陥没は手術適応になります。
手術は乳管を温存するよう丁寧に行うので両側で1時間〜1時間30分を要します。
陥没を治すのと同時に乳頭の形を整えます。また、広がった乳輪もやや小さくまとまります。
手術に関して詳しく説明し、十分ご理解いただいて手術を予定しますのでご安心ください。
当院では、独自のオリジナル手術法により、乳頭を正常な状態に戻す治療を行っています。
手術では、乳頭を引き込んでいる組織を丁寧に調整し、乳管・神経をできるだけ傷つけずに乳首が突出する形に整え、
再び陥没しないように固定します。
このオリジナル手術は、見た目の改善だけでなく、将来の授乳機能や触感にも配慮した方法です。
乳輪下膿瘍
乳輪下膿瘍は陥没乳頭が原因で外から菌が乳管にはいり、赤く腫れて膿が出ます。
これらの症状があるときは抗生剤を内服し、抗菌剤クリームを塗布して炎症を抑えてから、
膿瘍の原因となる嚢胞切除と陥没乳頭形成術を行う必要があります。
陥没乳頭の治療の費用
陥没乳頭の治療費は、保険診療の適用がある場合と、自費診療になる場合があります。
授乳障害がある方や、炎症・健康面への影響がある場合は保険適用されます。(授乳が可能な年齢の方が保険適用になります)
※費用については診察後に個別でご説明し、明確な金額をご提示します。
陥没乳頭の治療症例
当院の陥没乳頭治療では、術前・術後の比較により乳首の突出状態や形の改善が確認されています。
(Q&A)患者さんからよく受けるご質問
- 陥没乳頭手術は健康保険が適用されますか?
- 陥没乳頭は上述しましたように形態的な問題だけでなく、乳輪下膿瘍という感染症をおこしやすく、また陥没の程度によっては授乳という大切な機能に支障をきたすこともありうる“疾患”と考えますので、当院では保険適用として治療を行っています。現在、授乳障害がある場合のみ、保健適応は認められています。ですから、特殊な場合は別として授乳年齢は40代半ばまでと考えられます。それ以降の年齢の方は保険適応にはなりません。
- 陥没乳頭の手術を受けるときの費用(健康保険本人負担)はどの程度ですか?
- 診察のみ行った場合、初診料の本人負担分は860円です。診察後、手術を前提として術前検査を行った場合は本人負担の合計は約4,000円です。手術当日の健康保険の本人負担分は両側で手術料そのものは約45,000円、麻酔料、薬剤や点滴などの本人負担分が約22,000円程度、合計約67,000円程度です。陥没乳頭の重症度によっては特別な手術を同時に併用して行う場合もありますのでその場合は約100,000円程かかります。(これも保険適用です。)
- 手術には入院が必要ですか?
- 全例、日帰り手術、外来治療で可能です。
- 手術を希望する場合の治療の流れを教えてください。初診時にすぐ手術になるのでしょうか?
- 原則的に初診時に即手術は行っておりません。まず診察をして手術の適応かどうかを判断します。手術の適応にあり、患者さんご自身も手術を希望される場合はまず術前検査を行い、手術日を決定します。以後の来院日は手術当日、手術翌日、術後1週間、術後2週間、術後1ヶ月、術後3ヶ月・・・術後6ヶ月、1年となり、1年間のfollow up を行います。術後1年で再陥没がなければOKです。
- 敏感な場所なので手術の時の痛みが心配です
- 通常は静脈麻酔と局所麻酔を組み合わせて行っています。手術は矢永博子が行いますが、麻酔は当院理事長の矢永茄津(麻酔科専門医師)が担当します。手術は眠っている間に終わります。ただしこの場合車を運転しての帰宅は禁止です。本人の希望があれば局所麻酔での手術も可能です。
- 手術にともなう合併症・危険性はありますか?
- まず形成外科の教科書にも書いてあることですが、幼少時からある陥没ですので年期が入っています。再陥没の可能性は完全に否定できません。ただ、私が開発したオリジナルの手術法は再陥没が少ないのが特色です。メスを加えるからにはどんな手術も感染の危険性があります。開院以来当院で行った陥没乳頭手術は1例も術後感染症例はありません。解剖学的構造上乳管の周囲を操作しますが、教科書的な乳管損傷の発生例はありません。



